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君の笑顔

第34章 強引なきもち ~片野 泉~

「そうだよね……」


そりゃそうか…

何だか、少し、寂しい気持ちになった



「勝手に沢村んち来てって言ってごめんね。」


そう私はスケに謝った。

なんか、
迷惑かけちゃったな…


「あぁ、別に、いいけど。俺いても変わんないとは思うが。」


そんなことをいうスケに
反射的に私は


「変わるよ。」

と言った。


「え?」
スケは少し目を見開いた。


「ウラとね、肝試しのとき、昔ばっか見るなって言われたの。
“今”をみろって言われて……。」


私を救ったあの言葉

「それがなんか関係あんの?」
スケは不思議そうに尋ねた。

「あるよ。」

だって
あのとき、
すぐに浮かんだのは…

「スケは、私にとって“今”の代表っていうか…」


自分が何を言いたいのかも分からずに、自分で自分がもどかしかった。


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