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君の笑顔

第46章 君が笑うために ~沢村 優~

すべてを言い終わって、去ろうとしたときだった、


「あ、そうだ。」


俺はふと立ち止まって、再び片野に近付いた。



「なに?」



不思議に片野は首を傾げた。



「お前さ、そろそろ気付けよ、自分の気持ちに。」

最後にこいつに言いたかったこと。


「え…?」


きょとんとしている片野を見て、少し呆れる。

全く、本当にこいつ、鈍感なんだから。



「だーかーらー。

自分の気持ち!」



それがそう言い聞かせるように言うと、


片野はじっと動かなくなった。



「よーーく考えてみろ。」

そうだ、

こいつのこと、見てたら分かる。



「もう、決まってるんだろ…?」


そう俺が言うと、

片野はしばらく考えたあと、大きく目を見開いた


「……う…ん」


はぁ…
やっとか、、

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