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君の笑顔

第46章 君が笑うために ~沢村 優~

「なら行かなきゃ、屋上にいるっていってた。」


俺はそういって片野の背中を推すと、


片野は目をキラキラさせて、


「うん、ありがとう!!」

と言って走っていった。



よかった…。



これで俺も身を引いた甲斐があったっていうか。


あとは…



あいつか。



「幸せになれよ。」



教室を出ながら一人でそう呟き、


あいつが待つ場所まで行った。

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