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彼と心と体と。

第3章 14歳

ついに限界がきた。
放課後少し話せる?と、拓海を呼び出した。



「俺、これから部活だからあんまり時間ないけど」

「うん、大丈夫。すぐ終わるよ」



そう、すぐ終わる。
口約束みたいなものだったもんね、拓海。
人の心は変わる。
コントロールできない。



「別れよう?」

「え?今…何て言ったの?」



よっぽど予想外だったのだろうか。
もう一度、さっきよりもゆっくり言った。



「別れよう」



拓海は驚いた顔をした。
少し間を置いてうなずいた。



「わかった」


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