テキストサイズ

彼と心と体と。

第42章 久しぶり


一時期、ほんの少しの間。
会っていた彼を思い出した。



彼とした事を、あの空間を、私はきっと忘れない。



大学生の彼は1人暮らしで、独特の生活感のある部屋に落ち着きを覚えた。

彼と行為を終え、くっついていた時。
涙が溢れた。



"どうしたの?言ってよ"



頭を撫で、優しく言った彼を思い出す。
思ってもない事なのに、よくすらすら言えるなあと泣きながら思った。

彼は軽い。
やれればいいんだ。
彼はそれを隠さなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ