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彼と心と体と。

第14章 無心


あたしは少し大人になった。
精神的に成長したと思う。

拓海は相変わらずに見えるけれど、あたしが気付かないだけで成長しているのかもしれない。





吐いた息が白い。

冬の帰り道はあたしに孤独を強調して教える。

泣きたくなるのに涙が出ない。







拓海もあたしも恋人を作らず、求めるものも変わらず、関係も距離感も変わらない。

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