僕等の恋愛事情
第3章 早すぎる別れ
こんなにも好きなのになぜだか気持ちが届かないの
君だけがあたしの大好きな人なのに
今日は1ヶ月記念日です
「那智、あたし、何かした?」
昼休み那智を呼び出して話をしている
「いや、別に…てゆうか俺も芹に話がある」
「なに?」
嫌な予感しかしない
「別れよう」
ほら、的中
なんで?なんでなの?
あたし、悪いところは直すから
お願い、理由を教えて
あたしはこんなにも好きなのに…
那智はそうじゃなかった?
「うん。わかった」
「ん、ごめん」
言いたいことは1つも言えなかった
「ごめんね、だめな彼女で」
「いや、芹は最高の彼女だったよ」
「っ…ありが、とう」
あたしは泣きながら那智にお礼を言った
「んじゃ、ばいばい」
「ばい…ばっい…」
那智はあたしの頭をくしゃっと撫でて屋上を出ていった
あたしはその場に立ちすくんでずっと泣いていた