僕等の恋愛事情
第4章 先輩
私の理想の男の子はかっこよくて優しくて面白くて可愛くて…
なんてそんな完ぺきな人なんているわけないし
私には釣り合うわけもないし
そう思ってたんだけど
あれは入学式の日でした
――――――
「ようこそ吹奏楽部へ」
「新入生いらっしゃ〜い」
「新婚さんいらっしゃ〜いみたいなノリやめなさいや」
「いいじゃん」
「誰も笑ってないから」
変な先輩だな…
「私はクラリネット担当の高橋雛です」
「俺はとろんぼ「うちはトランペット吹きよる坂村由梨花!!よろしく」…割り込むな!!」
賑やかだなぁ…
「まぁ落ち着いてよ」
「あれ?那智は?」
「4人で任されたのによー、アイツ逃げたな?」
まだいるのかな
はやく吹奏楽部の演奏聴きたいんだけどな…
「あっ俺はトロンボーン担当の長野健。よろしく」
「あっ健じゃん!!相変わらずアホだな」
「誰がアホだ!!」
「ちょ…洋、やめなよ、先輩だよ」
「いいんだよ、友達だし」
洋はにかっと笑って長野先輩をバシバシ叩いた
「おっけっこう来てんじゃん」
これは、一目惚れとゆうものでしょうか