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僕等の恋愛事情

第6章 気持ち




決心したように顔をあげた白石は顔を真っ赤にしながら



「那智先輩に告白しました」

「で?」

「フラれました」

「うん」

「那智先輩っ…最後まで…優しかった……っ!!」

「うん」



白石は声を押し殺して泣いていた

女が泣いてるときどうしたらいいかよくわからない

この間はなんか抱き締めてしまったけど抱き締めるのはおかしいことに気づいた


だから優しく頭を撫でてやった


「白石は偉いよ、自分の気持ちを伝えれて。」

「う…ぐ…っ」




白石は、偉いよ


俺は臆病者だから




男より、女の方が強いのかもしれない


白石は帰りは笑っていた


…ちょっとだけ切なそうに




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