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あなたが好きでした

第6章 幸せ

「佐藤、ちょっと廊下に来て」


意外な事に高橋杏樹からも言いたい事があったそうだ。





「…ねぇ、あんたさ」

「?」

「どこ行ってたの?」

「えっ…と…」

「伏見先生と何かしてたんでしょ」

「は…話を」

そう誤魔化すと、高橋はブチ切れた。

壁に手をやり、私を睨んだ。

「嘘付くの下手だねぇ。」

やっぱりばれていた。するとコソッと呟いた。

「教えないと、全校生徒にあの写真、見せるからね?」

あの写真。

…私はあの写真が消えない限り、やっぱり高橋さんには逆らえない。

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