
あなたが好きでした
第7章 時間は戻らない。
「あれ、さっきの…どうした」
私は泣いていた。
「あー…そういえば名前聞いてなかった、なんて言うの?」
「……みこと。佐藤美命。」
「ふーん…。俺は信楽智也。3年3組。……って聞いてんのか?おい!お…」
信楽君は気づいた。私が泣いている事に。
「あ…えっと……何かあったのか?」
「無かったら普通泣かないよ。」
「……伏見の奴に何か言われた?」
「…別に」
「話してみろよ」
…話すって、何を?あの事を話せばいいの?
先生が、他の生徒とエッチしてた事?
…わけわかんないよ。…わかんない。
「佐藤…」
