テキストサイズ

適当詩

第4章 4

「月曜日の朝」

またか

憎んでも

憎んでも

憎みきれず

許しと

訣別の

選択肢の中で

どちらも選ぶことはできず
それは愛情なのだ

と言い聞かせ

偽りか

それとも

本心か

殺すべきは誰なのか

お前達であるのか

我であるのか

悩んでも

綴ってみても

答えはどうせ

出ずままに

妥協という船に

乗ったまま

見せかけの希望を

目指してみても

結局、それも

ここからの逃走に過ぎず

行き詰まって

どこにも進めず

ただ臆病に

足を止め

腐っていく体と心を嘆き

助けを求める声も出ない

なんとか

かんとか

いつかの、誰かの言葉を

引き出して

励まされ

沈んでいく顔を

上げて

息を吸えば

流れの先に

いつかは

見える

水平線

辿り着けるか

幻想の海


ならば

いっそ

身を任そう

浮かぶ背もあれ


答えあわせは

まだ先だ

こうして、また

月曜日はくる



終わり

ストーリーメニュー

TOPTOPへ