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疑惑?ホモセクシャル

第3章 盗聴

「…俺はお前と友達でいたかったよ…。」

斎藤先輩の寂しそうな声がドアの隙間から漏れてくる。

「だから、な?離してくれよ…
そしたら、今の事は忘れるから」

「やだね」

斎藤先輩の提案は、高田先輩があっさりと切り捨てた。


「あー…でももし斎藤が…クスクス」

高田先輩が突然笑い出す。

「何がおかしい…?」

「いやいや…もし斎藤が廊下にいる人達に聞こえるぐらいの声で…」

そこからは声が小さすぎて私には聞き取れなかった。

「…それを言ったら…離してくれるんだな?」
斎藤先輩が高田先輩に何かを確認してる。

「もちろん♪じゃあ言ってよ!」


高田先輩に言えと催促された斎藤先輩が発した言葉は

…私にとって、衝撃的なものだった。
「………俺は…高田の事が好きだっ!前から…小学校の頃から、ずっと……。」

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