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赤い印

第10章 一難去る。

「おはよう!」
私は勇気を出して挨拶をした。

「おはよ~。昨日はごめんね」
「おはよっ!杏樹!」
「おっは~」

…え?

私は拍子抜けして、
ポカンとしてしまった。

「変な顔~。」
どっとクラス中に笑いが広がる。

「じゃあ杏樹、俺クラス戻るな」
「うん。ありがとう、雄治」

教室に着くまで、ずっと傍にいてくれた。

心があったかくなる。

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