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赤い印

第11章 分からない衝動

ピチチチチ…
スズメが朝を告げる。

「ど、どうしよう…」

あの3人が頭から離れないっ!
動悸がずっと収まらないのぉ!


悶々としつつもなんとか
朝の用意を済ませ
玄関を開けた。

「おはよ。杏樹」
「ゆ、雄治!?」

裏返った声が響き渡る。

「何?嬉しすぎた?」
ずいっと顔を近づけてくる。
「あ…う…」
口をパクパクと金魚みたいな私。

本当にどうしよう!

頭の中はオーバーヒートしていた。

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