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赤い印

第11章 分からない衝動

「変な杏樹。ほら、行こう?」
雄治が右手を差し出してくる。

「何時からいるの?
 そもそも何でいるの?」
手をもじもじさせながら聞いた。

右手で強引に左手を取る。
「10分くらい前から。
 杏樹と一緒に居たいから。
 何か異存でも?行くよ。」
「う、うん…」

依存はないけど、大丈夫じゃないよ…。
心で一人、呟いた。

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