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赤い印

第13章 +1人追加注文。

4時間目終了のチャイム。
私は教室でそれを聞いた。
結局音楽室に行けなかった。

「呼び出し…されないよね…?」
少し不安になった。

キュルルルル。
「…。昼ご飯にしよ…」

「杏樹。」
ドキッとする。
「那貴…」

気まずい空気が流れる。

「部室で一緒に食わない…?」
那貴が目を泳がせている。
顔も赤い。

私もつられてしまう。

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