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赤い印

第13章 +1人追加注文。

ピーンポーンパーンポーン。
呼び出しのチャイム。

『2年D組。佐倉杏樹。
 速水教官室まで来るように』

「あ…」
那貴が渋い顔をする。
「放課後、二人で話せる?」
「う、うん…」
「じゃあ、放課後」
那貴が精一杯笑った。
だから私も笑った。

なんだか、胸がいっぱいだ。

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