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赤い印

第14章 那貴の告白

「昼のは…だから…」
那貴がますます顔をしかめる。
段々と顔が赤くなっているのが見て取れる。

那貴も、緊張してるんだ…。

私は煩い心臓の前で手を重ねて、
ぎゅっと握り締めた。

那貴が大きく息を吸った。

「昼のは、本当だ。
 俺は、杏樹の事が好きだ。」

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