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赤い印

第4章 波乱の部活時間

「春に一番お勧めなのはやっぱり
 春の銀河団なの!星が集まってキラキラしてて星のお茶会みたいなんだよ!一度生で見てみて!
特に乙女座と髪の毛座にかけての密集ぶりはすごいから!
それからっ…それから…」

話しているうちに、涙が目に滲んできた。
「こんな風に正座について語れる子…あの中に何人いたのかな?」

3人とも、何も話さない。

私は顔を振り上げた。
涙をぐいっと袖で拭く。

「入部テストしようっ!
 入部希望出して来た子全員に!
 部長がたくさん話した、
 春の星座についてのテスト!
 聞いてれば、分かる!」

私の心に、火がついた。
 

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