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赤い印

第5章 夜の天文部

「何の話?」
私が口を挟む。

すると先生の右手が口を塞いだ。
タバコのにおいがする。

「抜け駆けありのエロエロバトルってとこか?」
先生が笑っている。

「俺が付き合い一番長いんですから!」
雄治が胸を張っている。

「まぁ、一番趣味について詳しく語れるのは僕だけど?」
部長が嫌らしい笑みを浮かべる。

「同学年が何気一番有利だよ?」
那貴が余裕の素振りで言う。

4人の間に火花が散る。

私は理解不能のまま、
星を仰ぎ見ていた。

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