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赤い印

第5章 夜の天文部

「先生、俺らが見ます」
那貴と雄治は喧嘩が終わったようだ。

「お前が海部か?」
「はい。海部雄治です。」

雄治が右手の人差し指と中指を交差させてる。

緊張してる証拠。

大事な事だから体を起こそうとするけど、先生が許さない。
仕方なく、そのまま。

「イケメンだなぁ・・・お前も
 惚れてる口だろ。」
雄治が弾かれた様に目を見開く。
「先生もですか?」
先生が見たこともない様なうんと優しくて甘い顔で微笑む。
「だって、かわいいだろ?」

「ライバル、多いなぁ…。
 何気、部長もなんでしょう?」
「まぁね。」

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