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赤い印

第6章 嫌がらせと嫉妬と束縛

ワンコール目で部長は出た。

『なに?佐倉?』
「部長!今屋上ですか?」

部長はこの時間帯いつも屋上でサボっている。
こんな時ばかりはそれが唯一の希望の光だ。

『…助けて欲しい系?』
「はい!更衣室に閉じ込められたんです!開けに来てくれませんか?」

『何くれる?』
「え?」
『代償として、何くれる?』
部長の声はいたって冷静だ。

「あの…部長…?」
『まぁ、いいよ。勝手に貰う。
 今から行くから待ってて。』

ブツッ。

…?どういうこと?

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