僕の初恋
第7章 2013年 長い時間
「ただいま」
「あ、お兄ちゃん!お帰り
遅かったね」
「…ああ」
あの女とヤってたなんて言えない…
夕食を食べている時も、ずっと無言だった。
「…お兄ちゃん、何かあった?」
「…」
「お兄ちゃんったら!」
ドンッ
俺は立ち上がって優愛にこう言った
「うるさいっ‼…黙れよ!」
「お、お兄ちゃん…」
俺はそのまま自分の部屋に向かった
何にイライラしてるのか
全く分からない
渡辺の事で怒っているのか
あの保健室の事で怒っているのか
この日僕は、寝る事なく考え込んでいた