僕の初恋
第10章 2013年 お泊まり会
*優介編*
「優愛、鍵閉めた?」
「……」
「おい、優愛!」
「…あっ…ごめん、うん!閉めたよ」
…ったく…いつもの優愛らしくないな
集合場所は俺たちの高校の校門前で
永野と寿也達とバスに乗って行く
しばらく歩くと、二人の姿が見えた
「おーい!優介ー!優愛ちゃんー!」
「あ、来てるみたいだな」
「う、うん…」
優愛は相変わらず下を向いていた
「よし、それじゃあ行くとするか!」
この中での天然、ただ一名が
一人で張り切っていた。
優愛は、下を向いている。
…が、チラッと寿也の方を向く
俺と寿也はゲームの話で盛り上がっていた