テキストサイズ

空に咲く花

第3章 本性


「この香水...」

やっと解ったかと
言いたげに満足そうな
顔をするとエレベーターの
上ボタンを押した。

「同じ人なんて...
うわぁ...ショック」

梨菜が残念そうに言うと

「そんなの女も化粧
落とせば一緒だろ?」

と笑っていた。

エレベーターが1階につき
ドアが開いて中に入った。

「3階で...」

そう梨菜が言うと
3階と5階のボタンを
男が押した。

3階でドアが開き
梨菜は降りた。

「...ありがとう」

振り返り梨菜が言うと
男は微笑んだ後に

「俺の名前
熊川 翔汰(クマガワ ショウタ)
だからな。」

とだけ言い残し
5階へとドアを閉め
上がっていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ