中学生。
第2章 2年1組
「前の学校で…俺自殺未遂したんだ。だから気まずくてこっちに来た。どうせこっちでもイジメだろうと思った。でもここにはお前がいた。」
竜夜がいたから
大地は標的にはならなかった
今思えば春当初の大地はもっと
地味だった気がする
「俺…この学校で初めて友達ができた。だから嬉しかった。でもここでもいじめはあった。みてられない…でも止めればまた俺は標的にされるのが怖くて…」
竜夜はなにも言えなかった
大地は転入してきて
この荒れた学校に
徐々に馴染んだ
髪を立たせて茶髪にしたり
服装をだらしなくなったり
現代の中学生というふうに
どんどん大地は変わった
だから竜夜は大地を
ただの不良としか思ってなかった
ただ大地から嫌がらせを
受けたことは一度も
なかった
今日この話しを
聞いたのをきっかけに
竜夜と大地の
関係が徐々に
変わってくることもしらずに