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中学生。

第2章 2年1組





「はぁ?」
大地がいう









「今の2の1に俺がなにを言っても無駄だよ。無駄なことはしない」






「それって逃げてるだけじゃね?」






「お前に何が分かる。…いや、もういいんだ。もうなれた。どうせ卒業までこのままだ。この学校はクラス替えもないし。なにも変わらない」






「いじめられるやつは一生いじめに遭う」
大地が言う









「は?お前なんなんだよ」

竜夜が切れ気味にいう






「お前から変わろうとしろよ。なんで逃げる道ばっか選んでんだよ!もっと現実に向き合えよ」








「うるさい…うるさい!うるさい!うるさい!お前になにが分かる!俺は一年のときから…ずっとずっといじめられてるんだ!イジめられたことのないお前に何がわかんだよ!」








「分かるよ…」








「嘘だ!」







「俺だってこの学校に来る前まで…」







そう。大地は
二年に進級したとき
このクラスに転入してきたのだ

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