先生が教えて。
第14章 兄弟
「兄貴さ、小鳥遊って奴知ってる?」
ピクっと、兄貴が反応した。
どうやら…、何かあったようだな。
「何お前、小鳥遊の事知ってんの?
なんで?」
珍しく兄貴が焦っている。
「今日合コンに居たんだよ」
「あ~、合コンね…
そういや言ってたな…」
兄貴と小鳥遊の口元の傷。
傷の事を口にして赤くなる小鳥遊。
傷の事を口にして気まずい顔をする兄貴。
ーーーーーこれは黒だな。
俺は焼いていた魚をひっくり返し、
「兄貴
お揃いの傷、付けてないで生徒襲うのも程々にしておけよ」