先生が教えて。
第16章 先生と…
神田が角度を変え、何回もキスを私の唇に落とす。
最初は触れるような優しいキス、そしてどんどん唇の間を割って舌を絡めてくる深いキス。
神田が私の唇に触れるたびに口の傷が痛んだが、私の心を支配する神田という存在がその痛覚さえもどうでもよくしていった。
「ふっ…ン」
人は来ないだろうか…
来ても多分、ドアから死角になっているこの本棚の裏側ならばれないだろうが。
しかし、学校というシチュエーションが前みたく私の脳内をおかしく支配していく。
「ハァ…」
神田は私から一旦口を離すと、私の制服のシャツのボタンを一つ一つ外して行く。