先生が教えて。
第17章 修羅場
「ほ、ほんと…だよ?」
「ここ」
裕太が首すじを指差す。
私が神田のミラーで首すじを見ると…。
(キスマークっ…‼)
裕太は相変わらず怖い顔をして私達二人を見る。
「神田先生。
今後一切、愛梨に手を出さないでください。」
待ってましたとばかりに神田は不敵な笑みを浮かべた。
「何で?
君は愛梨の保護者なの?」
神田は否定しないで、堂々と言った。
それがまた挑発的で。
「教師が生徒に手を出すなんて大問題ですよ」
「ふーん。
じゃあ、お互いの気持ちが通じ合っていても?」
「なっ…!」
裕太は驚いて私を見た。
私はサッと顔を俯かせた。