先生が教えて。
第18章 *神田 総司side*
「兄貴が本気で生徒に恋をするなんてな…」
「ちなみに相手は愛梨だ」
「はぁ!?
小鳥遊!?」
「あぁ。」
「何だよそれ…」
「愛梨をオトそうと思っていたら何故か俺までオチてしまった様だ」
「ふーん…。
小鳥遊が兄貴にねぇ…」
隆司は少し複雑な顔をする。
そしてブツブツと何か言いながら台所へ戻って行った。
「あぁ~、愛梨に会いてぇ…
早くちゃんと気持ち伝えたいなぁ」
何てポソッと呟くと
バタバタバタっ
お玉を持った隆司が再び玄関へ駆けて来た。
「お前らまだ付き合ってなかったの!?」
「あぁ。なんか色々あってなぁ…」