先生が教えて。
第21章 先生の部屋
「っあー、あのクソガキが…
俺が言い返せないのを良い事に…
単位減らしてやろうかな?」
「…」
神田が本性曝け出してますよ。
ちなみに私は今、神田の車に乗って居る。
あの後、案の定女子に質問攻めをされ、数学の授業の終わりには神田に車のキーと手紙をこっそり渡された。
「まー、愛梨のあの発言には俺も驚いたなぁー?あれぇ、俺らって付き合ってたんだっけー?」
クスクス、と笑いながら私の反応を楽しがってる神田。
車を走らせながら神田は私をいじっている。
このドSめ。
「ほら、着いたぞ」
「えっ、ここって…」
「俺の家」
下ろされたのは神田のマンションの駐車場だった。
バタン
「こっち。」
神田に着いて行くと神田の部屋であろう、ドアの前に着いた。
「隆司もう帰って来ちゃってるかな?」
ガチャッ
「まだ帰って来てねーか。
ほら、入れよ」
「えっ、で、でも…」
「ぷっ、何今さら意識しちゃってんの?もうやる事ヤってるんだからさ」
「ばっ、ばかっ」
「俺は馬鹿じゃないね。
ほら、入れ」
「っ…、お、お邪魔します…」