先生が教えて。
第21章 先生の部屋
(集中できない…)
「んで、ここにXを代入して…」
サラッと総司の黒髪が私の肩にかかる。
「そしたら…。
聞いてる?」
「きっ、聞いてる!!!!」
「あっそ。
それでここは…」
こんな若干セクハラ的な事をして来ても、ちゃんと勉強は教えてくれてる。
最初は落ち着かなかった私も、徐々に総司の膝の上に慣れて来た。
「よくできました」
ちゅっ、と私のおでこにキスをする。
「はーい、そこまで。
飯出来たよ」
いつの間にかダイニングテーブルに並べられていたのは、とても男子高校生が作ったものとは思えないくらい上手い料理達だった。