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先生が教えて。

第3章 笑み



何も話さないの!?


もしかしてしらばっくれるつもり!?


じゃあ何の為に私に荷物運び頼んだのよ…!


一気に気が抜けてしまった。


あんな行為をしている所を生徒に見られても堂々と荷物運びを任せられるような図々しい人間なのだ。


イライラする。イライラする。



「先生!」


「はい?」


「このまま教室に戻るとお昼ご飯を食べる暇がなくなってしまうので、此処で失礼します。荷物、まだ持てそうなのでよろしくお願いしますね?」



わたしは早口でそう言い放って、荷物を無理やり先生に押し付けて資料室を飛び出して行った。








「クスッ…。ツレないなぁ」


そう呟いた先生の声も聞こえなかった。

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