先生が教えて。
第26章 待ち続けて
無言でベットの上に少し離れて並んで座る。
「久し振りだね…。裕太…」
「ああ…」
「離れちゃって…、寂しかった…」
「ああ…」
「いなく、なっちゃった」
「…」
「大好きだったのにっ…
愛してたのに…！
やっぱり会いたいよ…。
一人ぼっちになっちゃった…」
「愛梨」
「ぅっ…、っく…」
ｷﾞｭｯ
「…！」
突然、裕太は私を優しく抱きしめた。
「俺が、いるから」
「っ…」
「俺がそばに居てやるから」
「うん…」
「あいつが本当に帰ってくると思うか？」
「わからない…」
「じゃあ、俺を信じてよ。
俺は愛梨を一人にしないし、こういう風に絶対に泣かせたりしない。
だから、もう忘れろ。
もう、待たなくていいから」
目の前にある幸せ。
叶わないかもしれない幸せを待って居て、意味があるの…？
今なら、まだ間に合う。
裕太に委ねてしまえば…
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