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先生が教えて。

第29章 六年前*総司side*






六年前。




春休み前の終業式の出来事だった。








「神田先生」




少し暗くなりつつある放課後。



誰も居ない筈の渡り廊下で呼び止めれた。



後ろを振り向く。



オレンジ色に光る沈みかけの太陽がその人物を照らす。




そこには、愛梨の幼馴染の裕太が居た。



最近は女遊びが激しいらしく、荒れているという噂をよく生徒達から耳にしていた。



なので他の教師からの評判も良くはなかった。





さらっと、裕太の明るい髪色の髪が風に靡く。






「何か用ですか?」





普段生徒にする様に対応する。



まあこいつには本性を見られて居るのだから意味がないのだけれど。



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