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先生が教えて。

第29章 六年前*総司side*











裕太と楽しそうに手を繋ぎながら記念撮影を撮ったり、そしてキスをしている愛梨。








信じられなかった。








愛梨は俺を信じて待っていてくれなかったんだ。









もしくは俺を愛してくれていなかったんだ。









馬鹿みたいだ、俺。









愛梨の事だけ考えて過して。








今日だって凄く楽しみにして迎えに行ったのに。








そして俺は吹っ切れた様に、
愛梨に記念として渡すつもりだったまだ真新しい指輪を箱ごとぐちゃぐちゃに踏み付けてその場を去った。












指輪と、愛梨との過去を捨てて。














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