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先生が教えて。

第31章 新たに





肩を抱いて、寒さをしのぐ。



まるで山に遭難した人みたいな気分になった。






…待ち始めてから、三十分くらい経っただろうか。








「あい…り?」





靴のつま先と、聞き慣れた声が聞こえて顔を上げる。



総司…、だ。




「なに、やってんの?」



少し動揺している様だった。



「待ってた…、の。
話がしたくて待ってた。」





「馬鹿じゃねーの…

上がれよ、濡れてるじゃん」







「で、でもっ、
同棲相手に失礼じゃ…!」











「ばーか。
んなの居ねーよ。
とにかく入れ…」










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