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先生が教えて。

第31章 新たに






205号室がある二階に着いた。



一応、表札を確認する。



ここが総司の新しい家か…。



そして、同棲してる…。




「ふぅー…」





深呼吸をして、インターホンを鳴らす。




ーピンポーン




「…」




あ、あれ?




もう一度鳴らす。




出ない。




留守…?



携帯で時間を確認してみる。




00:27




こんな時間に留守…。



もう寝てるのかな?



それとも…




「待とう!」




玄関の前にしゃがむ。




「はっ、くしょん!」




ゾッと、鳥肌が立つ。



隆司の家で体を拭いたものの、全身びしょ濡れだ。



周りからはザーッという雨の音が聞こえる。



春だが、まだ少し肌寒い。



(早く来ないかなぁ)




でも、私って図々しすぎるかな。



隆司に無理矢理連れて来られたものの、私だってこんな中途半端な気持ちで同じ仕事場で働きたくなんかない。



だったら話し合った方が尚更いい。




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