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先生が教えて。

第12章 先生と



ガチッ




「痛っ…」




「っ…てぇ」




私がキスに集中しなかったため、神田とのタイミングが合わず歯と唇がぶつかってしまった。




口の中が血の味がした。




よく見ると神田の口にも傷が出来ている。




沈黙が続く。




「っ…。帰る…」




沈黙を破るように言った。





「え、は!?
ちょっと待て…」




神田は驚いて私の腕をつかんだが、私はそれを振り払った。





そして空き教室を後にした。

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