無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

二階堂は、スコール用に一時避難する場所から水を持ってくる…続けて飲料用にヤシの実を抱えて持ってくる…

三角は嵐で飛び散っている、流木を集めて焚き火の近くで乾かせるように組み合わせている…

それぞれに女たちが急に動き始め、何事かとシーズはキョトンと観ている…

しばらくすると皆も作業が片付き、シーズがいる焚き火の周りにまた集まるころ、男たちが船を砂浜に引き揚げて戻ってきた…


「お帰りなさい…食事の準備は出来てます…」

一之瀬が迎えに出る…

シーズは三人の男たちを見て、慌てて二階堂の後ろ隠れるように身を寄せる…

「ただいま…船を回収してきたぞ、女の子はどうやら気が付いたみたいだな…」

俺(九十九)が一之瀬に声をかける…


声をかけられた一之瀬は、数歩前に出て俺の前に出て正座して答える…

「はい… 皆さんが出られてすぐに気がつきました、名前をシーズさんと言うそうです…」


「日本語は通じるのかい!?」


「いえ…英語なら通じるのですが…しゃべれる方が二階堂さんだけですので…」


と、女の子の状態を一之瀬は伝える…