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ポチのぺろぺろ体験記

第5章 ストリッ○バー ラスベガス その3

もう一人強く印象に残っている子がいた。

たまにハリウッド映画の不良グループのメンバーとして出てくるような、化粧もきつくて見るからにワイルドな、いかにもって感じの女の子。

スタイルも良いし、顔も美形なんだろうけど、攻撃的で、おしとやかさのかけらもない。

ラップダンスを頼むと、あらゆる方向にバネのように動きまわり、狭い僕の膝の上でシルクドソレイユが公演してるような感じだった。

一度、手前奥の方から一気に突っ込んできて、のけぞった僕の口にキスをすると僕の舌に噛みついてきた。

これはちょっとびびった。もしかしたら何かのキャリアで、道連れに伝染そうとしてんじゃないだろうな?

ダンスが終わってお金を払うと、堂々と、普通はチップってもんがあんのよと説教してくる。

あわてて5ドル程追加で支払う。それまでラップダンス代にもチップがいるのか曖昧だったのをはっきりと教えられた。以後は気をつけて適宜チップも払うようになる。

かなり夜もふけるというか、朝も近づいてくると、客もダンサーも少なくなってくる。

トイレに行くと、酔いつぶれたのか、宿がないのか、若い男が3人くらい床に転がって寝ている。

そろそろ潮時のようだ。これまで一番のお気に入りのラテン系のお姉さんを探して最後のラップダンスをお願いする。

途中で多少おしゃべりしながら、彼女がいるってことを白状する。

ばれたらとんでもない目にあうわよ、と彼女はにやにやする。

また明日もいるの?

明日の夜は早めならいるかもね。

もしかしたら、また来るかもしれない、と伝える。

明日は夜遅めの飛行機だったので、頑張ればちょっぴりくることはできた。この子とだったらVIPルームを試してもよいかと思ったのだが、結局なんだかんだで行けなかった。

帰り際、出口の近くにあの若いダンサーが、もう仕事からあがったのか、座っている。

誰かを待っているのかな? あるいは、ここで僕が声をかけて誘ったりとかありなんだろうか?、などと思いつつ、そんな勇気もなくスルーして帰る。

時間は6時ちょい前くらいだったかな? 外はもう明るくなっていた。

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