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私のはぐるま

第4章 うらぎり


しばらくて勇が戻ってきた。


「ごめんごめん、遅かった?」


「大丈夫」


「じゃ、行きましょうかお姫様♪」


「フフフ、はーい」




タクシーに揺られるとこと10分。



「いっらっしゃい」



「お邪魔します」


ごく普通の一軒家だ。


「ご両親いらっしゃらないの?」



「ここにはいないよ」



優南は不思議に思った。


新築住宅特有の匂いがまだ残っていたからだ。

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