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僕らの放課後

第1章 知らせ

「…何かあった?」

あまりにも不自然なお母さんに、思わず聞く。

「…お母さんね」

仕事失敗したーとか、そんなことだと思ってたから…

「お仕事辞めたの」
「……は?」

一瞬、言ってる意味がわからなかった。

うちはお母さんと私の二人暮らしだ。
もちろん、父親がいない分稼ぎもお母さん。

…なのに、だ。
お母さんが働かなかったら誰が生活を支えるの。
というかなんでいきなり…。

私が混乱している中、少し真面目な顔をしながら言うお母さん。

「黙ってたけどね、お母さん…好きな人が居るの。
その人と付き合っててね、
この間、その人に結婚しないかって言われたの。
はじめはあなたのことも考えて断ろうと思ったの…
でもやっぱり好きな気持ちは変わらないから…」
「…することになったの?」
「っ、…うん」

ビクつきながら頷くお母さん。

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