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「雅」



後ろからお兄ちゃんの声がした。



その声につられて振り向くと、



「来い」



すごい力で腕をつかまれ、無理矢理反対側の教室に引き込まれた。




「っ痛…！…」




連れ込まれた瞬間、チラリと見えたプレートには、『男子更衣室』の文字。



「…お兄ちゃ…っ」



驚いたあたしが声をかけようとすると、お兄ちゃんはピシャリとドアを閉めてあたしをそこに押さえ付けた。




そして怯えるあたしを鋭い視線で見据えると…、




「少し黙れ」




強引に唇を塞いで来た。




「－んんッ…！」