身代わりH
第19章 *広まる噂
見たって…何を…?
…まさか、相手がお兄ちゃんだってことも…知ってるの…?
クスクス、と忍び笑いの声が聞こえ、痛いほどに突き刺さる周りの視線を浴びながらあたしは困惑していた。
すると、
「…っなに根も葉もないコト言ってんの?!」
ずっと横で聞いていたユミちゃんが強い口調で新谷くんに畳み掛けた。
「雅には彼氏もいないし、かと言って知らない男とそんなことするようなコじゃないんだから!」
…ユミちゃん…。
あたしは胸が温かくなるのを感じた。
「そんなのおまえが知らないだけだろ。何も知らない純粋そーなカオして、実は相当な淫乱だったってことだろ」
「……!!」
新谷くんが吐き捨てるように言った“淫乱”という言葉に肩が震えた。それはユミちゃんも同じだったらしく、一瞬の間を置いてまた食い下がった。
…まさか、相手がお兄ちゃんだってことも…知ってるの…?
クスクス、と忍び笑いの声が聞こえ、痛いほどに突き刺さる周りの視線を浴びながらあたしは困惑していた。
すると、
「…っなに根も葉もないコト言ってんの?!」
ずっと横で聞いていたユミちゃんが強い口調で新谷くんに畳み掛けた。
「雅には彼氏もいないし、かと言って知らない男とそんなことするようなコじゃないんだから!」
…ユミちゃん…。
あたしは胸が温かくなるのを感じた。
「そんなのおまえが知らないだけだろ。何も知らない純粋そーなカオして、実は相当な淫乱だったってことだろ」
「……!!」
新谷くんが吐き捨てるように言った“淫乱”という言葉に肩が震えた。それはユミちゃんも同じだったらしく、一瞬の間を置いてまた食い下がった。