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身代わりH

第21章 *消えない温もり

***




-そして2週間後…。




あたしは5時間目の準備でユミちゃんと特別棟に向かっていた。




「あれ、あの子って…」



「…え?ああ…結局嘘だったらしいよ」




3年生の教室の近くを通った時、どこかからそんな声が聞こえて来た。




「…マジ?ガセならカワイソくね?」



「だよなー」




3年の男子更衣室の横を通り過ぎ、あたしは抱えていたノート達をぎゅっと胸に押し付けた。

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