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身代わりH

第3章 *家に帰ると・・・

「雅!お前…どういうつもりだ?」



切れ長の瞳に怒りを滲ませて、お兄ちゃんはすごい剣幕で睨み付けてきた。

はだけたYシャツからは浅茶の肌が覗いている。



「ご…めんなさい…マナーモードにするの…忘れててっ…」



-どうしよう、お兄ちゃん怒ってる…!



ぎゅ、と携帯を握りしめながらうなだれるしかない。



「おまえのせいでアイツ帰っちまっ……-お前…何…?」



-はっ!



急にお兄ちゃんの声音が変わって、あたしは今自分がとんでもない格好をしてることに気付いた。



「…雅…?」



そう呟きながら呆然と見開かれたお兄ちゃんの瞳は、さっきあたしがベッドに脱ぎ捨てたままの下着に注目していた。

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