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身代わりH

第22章 *告白

「…うん?」



「…二人が兄妹だってことは、わかってるよね?」



「……わかってる」




あたしはゆっくり、だけどしっかりと頷いた。




そんなあたしを見てユミちゃんはすっくと背筋を伸ばした。




「うん、それならいいの。…安心した。そこまで覚悟出来てるなら、当たって砕けろだよ。雅の気持ち、ちゃんと伝えな?」



「………」




あたしは天井を仰ぎ見た。




…思えば、お兄ちゃんとちゃんと向き合って話したことなんてしばらくなかった。




これ以上嫌われるのが恐くて…常にお兄ちゃんの顔色を伺ってたから。




だけど…。




「…今より悪い状況にはならないんだから。…ね?」

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